「横浜三塔物語」伝説 改修工事で塔が覆われていても願いは叶うのか?

横浜
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こんにちは、かてぃあです。

先日のブログで、帆船日本丸が改修工事中だということを書きましたが、横浜では、現在、あちこちの観光スポットで、古い建造物の改修工事が行われています。

せっかく横浜観光に来たのに、お目当ての建造物を見に行ったら、すっぽりシートに覆われていてがっかりということがあるかもしれません。

「横浜三塔物語」でおなじみの、クイーンの塔、キングの塔、ジャックの塔も順番に改修工事をしています。

そんな横浜三塔の現在の様子と、横浜三塔物語についてご紹介します。

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「横浜三塔」とは?

横浜三塔とは、先日のブログで書いた、横浜北仲エリアに建設中の3本のタワー(アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>、超高層タワーマンション「ザ・タワー横浜北仲」、横浜市役所新庁舎)のことではないですよ。

古くから横浜のシンボルとなっている「クイーンの塔」の横浜税関、「キングの塔」の神奈川県庁、そして、「ジャックの塔」の横浜開港記念会館のことです。どの建物も、みなとみらい線日本大通り駅の周辺にあります。

それぞれの建物が、「クイーン」、「キング」、「ジャック」と呼ばれるようになった由来は、「昭和初期に外国から来た船乗りたちが、それぞれの特徴ある建物に、トランプのカードになぞらえて名付けた」という説が通説となっているようです。

私は、かなり長い間、それぞれの塔の形が「チェスの駒」に似ているからだと思い込んでいました。ところが、あるとき「チェスに“ジャック”なんかないよ」と言われ、自分の思い込みが完全に勘違いだったことに気づいたのです。

クイーンの塔(横浜税関)

横浜税関の建物は関東大震災で倒壊し、現在のクイーンの塔の愛称で親しまれている建物は1934年に竣工されました。イスラム寺院風のエキゾチックな雰囲気の塔が特徴です。塔の高さは51メートル、横浜三塔の中で最も高い塔です。

青い海を背景にした塔のエキゾチックな雰囲気と、建物の前に植えられたシュロの木が、なんだか異国情緒をかもし出しています。

クイーンの塔は、横浜三塔の中では、一番先に改修工事が始まり、今年2019年1月下旬に、約1年にわたる工事が終わりました。

建物を覆うシートが取り外されると、すっかりきれいになった姿が現れ、外壁の汚れが取れて白っぽく明るくなったせいか、建物がより優美に見えます。

今見に行くと、美しい姿を見ることができますよ。

キングの塔(神奈川県庁)

キングの塔の愛称で親しまれている神奈川県庁の現在の建物は、関東大震災で焼失した後、1928年に再建されたもので、4代目の建物だそうです。

五重の塔をイメージさせるスタイルで、昭和初期に流行した「帝冠様式」が取り入れられているとのことです。塔の高さは約49メートル、横浜三塔の中では2番目の高さとなっています。

建物の外観は、とても重厚感があり、キングの愛称にふさわしい姿です。

神奈川県庁の建物は、現在も改修工事が続いており、みなとみらい線日本大通り駅の入り口がある方の外壁は完全にシートで覆われている状態で全く建物が見えません。

しかし、それ以外の三方の壁のシートは既に取り外されていて、塔も良く見えます。

↑これは、日本大通り側の正面入り口側です。

↑こちらは、建物の裏側です。

2019年3月工事終了予定のようですので、間もなくきれいになった建物の全体を見ることができると思います。

ジャックの塔(横浜開港記念会館)

横浜開港記念会館は、1909年の横浜開港50周年を記念し、市民から寄付を募って建設した公会堂で1917年7月に開館しました。

関東大震災で外壁を残して焼失し1927年に再建されましたが、その時はドーム屋根は復元されず、その後、1988年~89年に、ドーム屋根群の復元が行われました。

東南隅に時計塔、西南隅に八角ドーム、西北隅に各ドームを配しています。

私は横浜三塔の中で、ジャックの塔が一番好きです。レンガ造りの建物はどこから見ても美しく、建物の中も、とても重厚感のあるクラッシックな雰囲気で素敵なのです。

今でもコンサートや、講演会などが、ここで行われているので、他の二塔に比べたら、中に入れる機会は多いといえます。機会があれば、ぜひ建物の中も見てほしいと思います。

開港記念会館は、最近改修工事が始まり、今行くと、残念ながら外壁はほとんど覆われてしまい,美しい外観は見ることができません。(2019年2月現在)

しかし、通常通り営業はしているようで、来月3月10日の「三塔の日」には、ここがメインのイベント会場となるようです。

「横浜三塔物語」の伝説とは?

この横浜三塔に関しては「横浜三塔物語」と呼ばれる伝説があります。

この三塔を一度に見ることができる場所は3ケ所しかなく、1日にその3ケ所をまわり、三塔を見ながら願い事をすると、その願いがかなうという伝説です。

また、カップルで巡ると結ばれるとも言われています。

その3ケ所とは

  • 神奈川県庁本庁正門前の日本大通りを挟んだ向かいの歩道上
  • 大桟橋の“くじらの背中”と呼ばれる屋上
  • 赤レンガ倉庫1号館側の新港埠頭南端の石畳の上

しかし、象の鼻パークができたことにより、4ケ所目のビューポイントができてしまいました。

これらのビューポイントについては、そこに行くと、地面に三塔の絵の印があり、ビューポイントであることが分かるようになっています。

↑これは、横浜赤レンガ倉庫1号館の先の石畳のところのものです。

 

また、もともとの伝説ができた時の3ケ所のビューポイントについては、神奈川県庁のHPに地図が乗っています。

ところが、三塔が一度に見える場所は、他にもあるのです。

大桟橋と横浜赤レンガ倉庫の間で、象の鼻パークの“象の鼻の先”の沖に向かった延長線上辺りの海の上で、三塔を一度に見ることができるポジションがあったりします。

海の上でどうやってみるの?と思われるかもしれませんが、例えば、シーバスに乗っているときや、水陸両用車のスカイダックで観光しているとき、海の上から三塔を同時に見ることができる瞬間があります。

「だいたい海上じゃ、はっきり“ここから”ってわからないし、そもそも伝説では“海の上”なんて想定してないぞ」と言われたらそうかもしれませんが・・・。

もしかして、更に探したら、たとえば、関内地区のタワマンの上層階の部屋とか屋上から見下ろしたら、実は一度に三塔が見えてしまうという場所があったりするのかもしれません。

一体、願い事をかなえるには、三塔同時に見えるポイントのうち、伝説ができた当初の3ケ所を巡ればよいのか、それとも象の鼻パークを加えた4ケ所を巡ればよいのか、はたまた、海の上も含め、見える場所は全て巡らないといけないのか? 迷ってしまいますよね。

しかも、現在、三塔は改修工事をしていたりして、タイミングによっては塔がシートで覆われていて見えないかもしれません。そうしたらすべてのビューポイントを巡っても願い事はかなわないのでしょうか?

個人的には、横浜観光をより楽しむために「横浜三塔物語」を自分なりに解釈したらいいと思うのです。

そして、私は、一ケ所でも三塔を同時に見たときには、なんだか願いがかないそうな幸せな気分になれます。

↑横浜赤レンガ倉庫のヴューポイントからみると、三塔が良く見えます。

↑大桟橋の上から見ると、ジャックの塔が少し見えにくいです。

まとめ

「横浜三塔」と言われる、「クイーンの塔」の横浜税関、「キングの塔」の神奈川県庁、「ジャックの塔」の横浜開港記念会館は、順番に修繕工事をしており、現在は、行くタイミングによって、建物がシートに覆われていて見えなかったりします。(2019年2月現在)

クイーンの塔は、すでに工事が完了しています。

キングの塔はまだ工事中ですが、部分的に建物を見ることができるし、塔も見ることができます。工事は2019年3月終了予定とのことです。

ジャックの塔は、最近工事が始まり、今は、建物の周りがシートで覆われた状態になっていて、外観はほとんど見られません。しかし、普通に営業は行われていて、中には入れるようです。今年の3月10日「三塔の日」のイベントも、この横浜開港記念会館で、メインに行われるようです。

横浜三塔に関しては、「横浜三塔物語」の伝説があります。三塔を一度に見ることができるビューポイントを1日で巡って、三塔を見ながら願い事をすると、願いがかなうという伝説です。そのビューポイントは公式には現在4ケ所ありますが、実は他にもあったりします。

何が“本当の”「横浜三塔物語」なのか?それは、自分が楽しめるように伝説を解釈したらよいのではないでしょうか?

おわりに

横浜のシンボルである、「クイーンの塔」、「キングの塔」、「ジャックの塔」の横浜三塔について、改修工事の状況と、その三塔に関する「横浜三塔物語」伝説についてお伝えしました。

横浜三塔全ての改修工事が終わるまでは、まだ少しかかると思いますが、横浜観光の際は、ぜひ「横浜三塔物語」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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