こんにちは、かてぃあです。
横浜のみなとみらい21地区を歩くと建設ラッシュで開発が進んでいますが、みなとみらい21地区と桜木町・関内エリアを結ぶ北仲エリアでも、大規模な再開発が行われています。
東京オリンピックが開催される2020年前後には、すっかりこの辺の風景が変わってしまいそうです。
横浜観光に来たら、あちこち工事現場だらけ、と思われるかもしれませんが、変化の途上の横浜の風景を楽しんでみるのもよいかもしれません。
そんな再開発中の横浜北仲エリアの今をご紹介します。
かつての北仲エリア
かつて横浜の中心部だった桜木町・関内エリアと、現在横浜の中心部となりつつあるみなとみらい21地区の間は、若干分断されていたような感じがありました。しかし、ここ北仲エリアの再開発で、ようやく新旧横浜がつながるイメージです。
横浜北仲は、みなとみらい線馬車道駅周辺のエリアです。そして、北仲は、古い横浜と、新しい横浜が交差する場所なのです。
横浜駅方面に向かって視線を向けると、計画的に開発された(今もまだ開発中ですが)みなとみらい21地区のビル群が広がっており、元町・中華街駅方面に向かって視線を向ければ、そこには、レトロな雰囲気の横浜の面影が残っています。また、みなとみらい21地区とJR京浜東北線・根岸線の線路を挟んだ反対側のエリアは、今でも昔のままの猥雑な雰囲気の横浜が残っているのです。
この北仲エリア、みなとみらい線が開通する以前は、築40年の古い公団住宅が立ち並び、倉庫や、旧天蚕倉庫の赤レンガの建物があったりする、地味な場所でした。
しかし、夜、旧天蚕倉庫の建物裏手にある運河沿いの細長いスペースから眺める運河の対岸の明かりが、地味にきれいだったりするので、実は、私のお気に入りの場所でした。
いつぐらいまでやっていたのか覚えていませんが、その運河沿いの狭い場所で、夏になると、期間限定のビアガーデンをやっていたりするのです。
そんな場所でビアガーデン!?という場所だったので、騒々しくもなく、運河の対岸の地味にきれいな明かりを眺めながら夜風に吹かれてビールを飲んでいると、とても心地よかった記憶があります。
そこにあった旧天蚕倉庫の赤レンガの建物は、歴史的価値のある横浜らしい建物でしたが、北仲エリアの再開発で取り壊されてしまうのではないかと心配しました。しかし、一旦解体後復元保存されるということなので、近代的な超高層ビルと、レトロな建物とのコントラストが楽しみです。
北仲エリアの再開発で3本のタワーが出現
そんな、みなとみらい線馬車道駅周辺の北仲エリアでは、古い公団も数年前に取り壊され、倉庫もなくなり、現在は、3本のタワーがニョキニョキと天に向かって建設中です。見るたびに高くなって行き、今ではどのタワーももうかなり出来て来ています。
その3本のタワーとは、海側(写真左)から順に、「アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>」、タワーマンション「ザ・タワー横浜北仲」、そして、そのタワマンと本町通り(栄本町線)を挟んだ向かいに建つのが横浜市役所の新庁舎です。
ホテル
横浜は2020年東京オリンピック・パラリンピックで、いくつかの競技が行われることもありますが、オリンピックの需要をねらってか、みなとみらい21地区から関内・桜木町エリアにかけて、ホテルの建築ラッシュが起きています。
その中でも、ひと際大規模なホテルが、このアパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>。
地上35階建、地下2階、総客室数2311室で、単棟では国内最大規模のホテルとなるそうです。
2019年9月開業予定なので、意外と完成は間近ですね。
タワーマンション
タワーマンション「ザ・タワー横浜北仲」は地上58階建、地下1階で、完成すると、横浜で最も高いタワマンとなります。
みなとみらい線馬車道駅直結で、1階から4階にはカフェやレストランなど商業施設が入り、46階から51階にはホテル「オークウッド」が入るということです。
このタワマンの分譲が始まったとき、どうしても好奇心を抑えきれず、モデルルームの見学に行ったのです。営業マンにあまり相手にされていませんでしたけど・・・。
モデルルームはもちろん素敵で、各部屋の設備も、共用設備もゴージャスでした。ついでに、お値段もゴージャスで、最上階のお部屋は8億円でしたよ!
戸数も多いので、50平米ぐらいのお部屋もありましたが、周辺と比べたら、気合の入った価格で、通常は安いはずの北側のお部屋も、強気の価格設定でした。
このマンション、ちょうど北側が海なのです。そのため、北側は、低層階のお部屋でも海が見えるという売りがあり、価格も強気になったみたいです。
横浜で、この価格で買う人いるのかな、と思っていたら、あっという間に一般販売の1126戸は完売してしまったとのこと。こんな素敵なマンションに住める人が羨ましいです。
高さ、価格、どちらの意味でも横浜で最も高いタワマンになりますね。
横浜市役所新庁舎
このタワマンの道路を挟んで向かいに建設中の建物が、横浜市役所の新庁舎です。
新庁舎もみなとみらい線馬車道駅直結で、地上32階地下2階建、2020年1月完成予定です。1階、2階は、カフェなど飲食店やコンビニなどの商業スペースと、講演会やワークショップに利用できる市民協働スペースになり、3階以上が行政部分だそうです。
横浜市役所の現在の庁舎は、JR京浜東北線・根岸線 関内駅南口の駅前にありますが、老朽化と、あちこちに散らばった市役所の機能の集約のため、新市庁舎移転が決まりました。
横浜市民としては、何かの手続きが必要なときは管轄の区役所に行くので、市役所には縁がありません。だから、市役所が、こんな巨大でバブリーな建物である必要があるのだろうかなどと考えてしまいます。
そもそも横浜市は財政難だと言われています。そんな中で、こんな立派な庁舎を作るなんて・・・。私の税金、使うべきところに使ってよね、と思わずにはいられません。
ちなみに、JR関内駅南口駅前にある横浜市役所の現庁舎の建物は、横浜市市制100周年記念事業の一環として、建築家村野藤吾氏の設計により昭和34年9月に完成した歴史的価値のある建造物なのです。
耐震補強工事をして再利用するという案もあるようですが、もしかして、取り壊されてしまう可能性もあります。
日本では、建造物に関しては、取り壊して新しくしてしまうことに、割と抵抗が無いような気がします。
日本も、ヨーロッパのように、もっと、歴史的な建造物を大切にしてほしいものです。
おわりに
現在再開発が行われている、みなとみらい線馬車道駅周辺の北仲エリアの様子をお伝えしましたが、このエリアは今建設中の3本のタワーのほか、あと数本タワーの建設が予定されているようです。
ただニョキニョキ建物が乱立することのないよう、海側から見た景観や、横浜らしい景観を考慮した街づくりが進められているとのことです。
ここの再開発が終わると、古い横浜と新しい横浜の中心部がが完全につながるイメージです。
横浜観光のついでに、建設中の建物たちを眺めて、数年後の街の様子を想像したら、ちょっとワクワクして楽しいかもしれません。
そして、もちろん完成したら、訪れてみてほしいです。
以上、再開発中の横浜、北仲エリアの現在の様子をお伝えしました。
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