日産グローバル本社ギャラリーで「2019年入社式」という文字を見て思ったこと

人生
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こんにちは、かてぃあです。

桜が満開で見ごろを迎え、春っていいなーとつくづく思います。

4月は日本人にとっては始まりの月、今年は、新元号も発表され、なんだか、新たな気持ちになります。

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入社式の準備をしている日産自動車の日産グローバル本社ギャラリーを通りかかって

さて、4月1日には多くの会社で入社式が行われ、学校では入学式が行われていました。

ちょうど4月1日の午前中、横浜駅西口方面に用事があり、みなとみらい21地区の方から日産自動車の日産グローバル本社ギャラリーを通りぬけて横浜駅に向かいました。

いつも、日産のギャラリーに並ぶスタイリッシュな車や、変わった車など眺めながら歩くのですが、その日は車の代わりに沢山の椅子が並べられ、何台ものビデオカメラのセッティングなどが行われていました。

スクリーンに「2019年入社式」という文字や、座席図などが映し出されています。どうやら、午後から入社式のようで、入社式の流れのチェックや、スクリーンチェック、カメラチェックなどを行っているようでした。

日産自動車さんって、毎年、こんなところで“公開入社式”をしていたのですね。

会社を辞めて日を追うごとに世間から切り離されていく私は、世間一般の季節の行事とかすっかり疎くなっていて(別に今日が何日でも関係ないし…)、入社式とか、入学式とかどうでも良いのですが、やはり、自分が新卒で初めて会社と言うところに就職したときのことなどを思い出して懐かしくなりました。

さて、日産自動車といえば、昨年暮れに、カルロス・ゴーン氏が逮捕される、という大事件がありました。

そのとき、内定していた学生さん達はどんな気持ちだったのでしょう。

いくら今が売り手市場とは言え、日産自動車に就職できるのは有名大学を出た一部の学生に限られます。もしかして、内定していた学生さん達にとって、ゴーン氏の逮捕はあまり関係ないことで、日産自動車で働ける誇りと希望とともに4月1日の入社式に臨んだかもしれませんね。

一流大学を出て大手有名企業に就職することは幸せなことなのだろうか?

そんなことを思う自分は、あらためて、まだまだ世間の一般常識から離脱ができていないのだなと思いました。たった今、「一流大学を卒業して日産に入社できるような人は幸せな人」と無意識に思いましたからね。

良い大学(一流大学)に行って、良い会社(大手有名企業)に就職して、定年まで勤め上げて、退職金をもらって、あとは年金で悠々自適な老後生活を送る…。そういうのが幸せな人生なのだ、というのは、自分たちの親世代から植えつけられてきた考え方です。

自分が大学生のころは、完全にそう信じていました。

私は、バブル時代最後ぐらいのタイミングで大学を卒業して、初めての会社に入社しました。まさに超売り手市場で、自分が入りたいと思っている企業の内定を6~8社ぐらいもらって「どこに行こうかなー」なんてゆるーい就職活動を経験した世代です。

その後バブル崩壊で、山一證券をはじめとする大手金融機関が破たんしました。

私も金融機関に就職しましたが、幸い会社は盤石で安定していました。しかし、所属していた融資部門は縮小し、債権回収部門に異動という、時代の流れを肌で感じることのできる経験をさせてもらいました。

そして、破たんしてしまった大手金融機関に就職していた大学の友人たちが転職を余儀なくされる様子を見て、大企業に就職しさえすれば一生安泰という神話が崩れたことを実感したはずなのに、どこか頭の片隅で、根強く、良い大学→大手企業→定年退職が幸せな人生と言う考え方に固執していたかもしれません。

今後はもうそんなライフプランは成り立たなくなっていくでしょう。

ところで、大卒3年以内の離職率は約3割だと言われています。例え、就活生にとって人気の大企業に入社してもあっさり辞めていく若者は後をたたないようです。

自分のキャリアを磨くために転職していくことは、悪いことではないと思います。

むしろ、今の時代に、大企業に入ったからこれで安心、と言う考え方はリスクでしかありません。

人生100年と考えたら、今のように65歳定年なんて言っている場合じゃなくなるかもしれませんから、1社でずーっと働くなんてことが一般的じゃなくなるかもしれませんよね。それに、一つの企業がずっと安定して存在し続ける保証などどこにもないですからね。

だから、例え大企業に就職できたとしても、人生の戦略を考えながら、常に自分の価値をアップデートしていないと、突然の変化に対応できないでしょう。

そういったことを、理解しているのか、今の若い人たちは、我々世代とは異なり、“自立”という考え方をもっているのかもしれません。組織に所属していても、期待せず、依存せず、自分のスキルと能力を磨いていくという考え方です。

それはこれからの世の中で、とても重要なことかもしれません。

おわりに

学生から社会人となり、不安と希望で入社式に臨んだであろう、今年4月入社の新入社員たち。どうか自分の力で自分の望む人生を作り上げていって欲しいと願います。

日産自動車の日産グローバル本社ギャラリーで入社式の準備をしているところを見て、そんな風に思ったのでした。

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