帆船日本丸は只今修繕工事中|今見に行くと衝撃的だが貴重な光景が見られます

こんにちは、かてぃあです。

私は船を見るのが好きですが、帆を広げた帆船って、とても美しいと思います。

帆船なんてどこにあるの？と思われるかもしれませんが、横浜みなとみらい２１地区で見ることができますよ。

帆船日本丸が展示されているのです。

帆船日本丸は、２０１８年１１月から大規模修繕工事が行われているため、現在、休館中で船内の見学はできません。

「なんだ、残念」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、今、帆船日本丸を見に行くと、とても衝撃的な光景を見ることができるのです。

どんな光景なのか、その様子をお伝えしたいと思います。

帆船日本丸について

帆船日本丸は、１９３０年に建造された練習帆船です。１９８４年までの約５４年間活躍し、１９８５年４月より、現在の、横浜みなとみらい２１地区の石造りドックで保存、展示されています。

ドックは、ちょうど、横浜ランドマークタワーのロイヤルパークホテル棟側入口側の道を挟んで向かいにある「日本丸メモリアルパーク」の中にあります。

帆船日本丸は、２０１７年９月１５日に国の重要文化財として指定されていますが、海上で保存されている帆船としては我が国初の重要文化財となるそうです。

また、帆船日本丸が係留されているドックである「旧横浜船渠株式会社第一号船渠」も２０００年１２月４日に国の重要文化財に指定され、２００７年１１月３０日には経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。

普段、ここを通るとき、帆船日本丸については「大きいな」とか「きれいだな」とか思ってながめていましたが、ドックについては、ただ”日本丸を展示するために海水をはった場所”ぐらいにしか思っていませんでした。だから、そんな歴史的に価値のある貴重なものだったと知り驚きです。

帆船日本丸は、通常展示されているときは、帆がたたまれていますが、年に何回か、すべての帆を広げる「総帆展帆（そうはんてんぱん）」が実施されます。

私も、総帆展帆を見たことがありますが、機械とかで広げるのではなく、人がマストの上に上り、手作業で広げるのです。

この作業はボランティアの方が行っていると聞いてびっくり。ただ、高所での危険な作業となるため、参加する方は、事前に訓練を受けた上で、展帆ボランティアとして登録する必要があるとのことです。

マストの上は相当高いし、足元も不安定そうに見えるので、そこに上るのは相当勇気がいるのではないでしょうか。高所恐怖症の人は絶対無理ですね。

全ての帆を広げた日本丸の姿は本当に美しく、かつて、「太平洋の白鳥」や「海の貴婦人」などと呼ばれていたということですが、おおいに納得できます。

総帆展帆の日に、ぜひ、帆を広げた日本丸の姿を見ていただきたいと思います。

さて、現在、帆船日本丸は、大規模修繕工事中ですが、先日、日本丸メモリアルパークの横を通った時、衝撃の光景を見たのです。

日本丸の船体は、工事のためすっぽり覆われており、マストしか見えなくなっていました。

船体がすっぽり覆われている日本丸の姿が衝撃的だったのではなく、なんとなく違和感があったので、よく見てみると、ドックの海水が全くないのです！

こんな状態は初めて見ました。

まじまじと、海水のない、乾いた石造りのドックの底を眺めていると、なんだか、発掘され長い眠りから覚めた古代遺跡を見ているような不思議な気分になりました。

大規模修繕工事のため、一旦ドックの海水を全て排水し、ドライドックの状態で、老朽化した船体・船底をはじめ、甲板やヤードなどの修繕をするのだそうです。

ドックの海水を排水したのは、なんと、２０年ぶりとのこと。

歴史的価値のあるドックの内部を見ることができるなんて、またとない貴重な体験をしてしまいました。

できればドックの海水を抜いた直後、まだ船体を覆われていない状態の帆船日本丸も見てみたかったです。そうしたら、普段海水の中にあり見ることのない船底とか、スクリューとかも見ることができたわけですから。

しかし、それを見るチャンスはもう一度あります。工事が終わり船体の覆いを取ったあとで、ドックに海水を入れる前です。

工事は、今のところ２０１９年３月末ごろ終了の予定だそうですので、その少し前頃行けば、運が良ければ、すっかりきれいになった帆船日本丸の船底やスクリューを見ることができるかもしれません。

帆船日本丸は、現在大規模修繕工事中で、２０１９年３月末ごろまでは、入館できません。

しかし、今、帆船日本丸を見に行くと、海水の入ってない、乾いた状態のドックの様子を見ることができます。２０年ぶりに海水を抜いたというドックの中を見ることができるのは、とても貴重だといえます。

興味のある方は是非見に行ってみてください。

私は、工事が終わって、すっかりきれいになった帆船日本丸が帆を広げる姿を見るのが、今からとても楽しみです。

以上、修繕工事中だからこそ見ることができる、帆船日本丸に関する現在の衝撃的な光景についてお伝えしました。